スタッフブログ
コロニアルNEOとは??
2024年04月03日(水)
株式会社マンセル プロタイムズ熊本東店 「スタッフブログ」をご覧いただきありがとうございます。熊本を中心に塗装工事を行っております。 株式会社マンセルの吉﨑です。
こんにちは。
今日は豪雨です💦
本日は
コロニアルNEOとは??
日頃、屋根・外壁塗装工事をお考えのお客様のご自宅を現地調査していると、
昨今は、コロニアルNEO(コロニアルネオ)と呼ばれる屋根材を見受けることがあります。
コロニアルNEOとは、2001年にクボタから販売されたノンアスベストのスレート屋根です。
2003年以前に構造された屋根材にはアスベストが入っていました。
現在は、アスベストによる健康被害は広く知られていますが、その問題が発覚する以前は、アスベストは工業材料として様々なものに使用されてきました。
健康被害が確認され、アスベストが使用禁止になってきた頃に、アスベストを使用しない建材の開発が行われました。
その中のひとつがコロニアルNEOなのです。
素材がとても脆いため、経年でヒビや割れ、欠けが発生しやすい素材です。
コロニアルNEOが使用されている実際の屋根の現調時の写真です。
戸建ての屋根にスレート屋根(コロニアル瓦)を使用する住宅がとても多いですが、現地調査を行っていると、コロニアルNEOの屋根はヒビや欠けが発生している状態が多々あります。
その脆さから、塗装工事で守ることができない屋根のため、塗装工事を検討されている方は注意が必要です。
コロニアルNEOのようなスレート屋根は、4.5mm程度で約70%のセメント板でできているうえに、アスベストが使用されなくなった切り替え時期の屋根は特に脆く割れやすいです。
屋根を塗装する際には、加圧がたくさんかかります。
・高圧洗浄で上に昇り体重がかかる圧
・高圧洗浄の圧力
・職人さんが材料をもって屋根に上ると70~80kg以上の体重がかかるうえ、何度も屋根の上を歩く圧
ヒビが入りやすい素材に上記の加圧がかかることでさらにヒビが広がってしまいます。
ヒビが入ると雨水が入るので、裏のルーフィングが破れていたりすると雨漏りにつながります。
また、ヒビが進行して割れてしまうと、縦割れから横割れになり、台風などの強風が吹いたときに落下や飛散などが発生する可能性が高くなります。
コロニアルNEOを塗装工事する場合はご注意を!
中には、こうした塗装ができない屋根材と知らずに「塗装が可能」とご提案する業者様もいらっしゃいます。
実際、塗装自体は可能です。私も創業間もない頃は、ノンアスベストの屋根材があると言うことを知らなかったので、塗装していました。
塗装は行えますが冒頭でご説明した通り、屋根の素材自体の脆さが原因ですので、塗装直後でも台風などの強風時には屋根材にひびが入り、割れて落下することが想定されます。
こちらは、実際にコロニアルNEOに塗装した写真です。
コロニアルNEOに塗装後8年経過
2016年くらいまでは、塗装を行っている会社様も多かったですが、施工後に行う定期点検などで割れの発生が確認できて以降、塗装しないという対応を取っている会社様もいますが、まだまだ塗られてしまっている現状があります。
この写真のように、塗ってしまった後の様子を見ると、ヒビが広がっていてそのあとの雨漏り等のリスクを考えるととても「建物を守る」という状態ではありません。
私たちも当初は塗装していましたが、こうして定期点検にて屋根の状態を確認し続けていたことで「ノンアスベストの屋根材は塗装しない」という結論に行きつき、現在ではカバー工法や葺き替えのご提案を行っているのです。
コロニアルNEOの正しいメンテナンス・改修方法
塗装以外でコロニアルNEOをメンテナンスしていくか悩まれる方も多いと思います。
株式会社マンセル プロタイムズ熊本東店ではコロニアルNEOはカバー工法又は葺き替えをご提案しています。
前記した屋根材の落下まで想定し、災害時において発生しそうな被害を最小化するための取り組み(減災)を行うことも塗装屋さんの仕事の一つと考えているからです。
ノンアススレートを見極められる業者と出会う
なぜ塗ってしまう業者様とそうでない業者様がいるのでしょうか?
それにはいくつか理由があります。
まず第一に「見積を安く見せることができる」ことです。
業者さんより「カバーをしないといけない」と勧められれば、お客様自身もカバーする方向で考えますが、カバーや葺き替えの対応ができない業者さんや知識のない業者さんは、基本的に塗装でのご提案を行います。
ですが中には、ノンアスの屋根材の存在を知っていても「塗装」でご提案する業者さんがまだいることも事実です。
その会社さんが大切にしている考え方によって工事内容が変わってくるのです。
会社さんの方針で塗る塗らないは変わってきますが、割れてしまうことは変わりません。
塗装後に「割れの保証」や「漏水の保証」といった施工店保証を発行する会社さんばかりとも限らないので、その後のトラブルを防ぐためにも、知識や「守る」ことにこだわりを持った会社様を選ぶことが大切です。
また、塗装工事を提案する会社様に「今回は塗装して、次回のメンテナンス時にカバー工事をしましょう」といったお話しを受けたお客様もいらっしゃいます。
次回カバー工事をするなら、今回実施する塗装工事が無駄になってしまうということは、容易に想像がつくと思います。
■コロニアルNEOのまとめ
コロニアルNEOといった「ノンアスベストの屋根材」には、塗装ではなくカバー工事や葺き替え工事が必要だということがお分かりいただけたでしょうか。
カバー工法で対応できる時期が過ぎると、葺き替えとなります。
さらに状況が悪くなると、野地板から改修することとなります。
「塗装したから安心」と思っていても、すぐに割れや剥がれが出てきてしまい最悪の場合、お隣や近隣のお家に被害を出してしまう可能性があるのがノンアスベストの屋根材です。
今回はOB様宅で、カバー工法にてご提案していたのですが、他業者さんで塗り替えでご契約されたとの事で、まだカバー工法の時期ではないと言われたそうです。
そうじゃないんですけどね・・・
今回はお客様宅をお守りできなことを悔いております。
今日も1日よろしくお願いします。
熊本県の屋根・外壁塗装専門店 マンセル熊本
プロタイムズ熊本東店
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